ウォルター・スコットの長編小説『アイヴァンホー』を映画化した作品。12世紀のイングランド、密かに王座を狙う王弟ジョンはリチャード王を監禁する。騎士アイヴァンホーは王を救い出そうとするが……。

本作は二部構成となっており、第一部が旧約聖書『出エジプト記』をもとにした物語、第二部は現代でその物語を教訓とする母親と、対照的な二人の息子の人生を描く。1956年にもリメイクされたスペクタクル史劇。

19歳の若さで火刑に処せられた悲劇のヒロイン、ジャンヌ・ダークの半生を描いた作品。ジャンヌの信仰心、心理的な葛藤なども丁寧に描写され、I・バーグマンの演技力の高さを実感できる。

旧約聖書のサムソン譚をスペクタクル映画の巨匠C・B・デミルが映画化。迫力満点の演出と豪華絢爛なセットと衣装で魅せる歴史ロマン大作で、アカデミー賞を美術賞、衣装デザイン賞など三部門で受賞している。

バーナード・ショーが自身の戯曲をもとに脚本まで手がけた作品。エジプトにやってきたシーザーはあどけなさの残る少女クレオパトラと出会い……。未熟な少女から妖艶な女性へと成長するクレオパトラをV・リーが熱演。

『アーサー王物語』に基づく史劇映画で、R・テイラーが演じるアーサー王に最も忠実で腕の立つ騎士ランスロットが主人公である。ランスロットと不義の恋に落ちる王妃役を『ショウボート』のE・ガードナーが演じる。

ローマ帝国の圧政のもと親友メッサラに裏切られ、復讐を誓うベン・ハー。そしてついに決着を付けるときが……。膨大な制作費をかけて製作された大作。1959年にはチャールトン・ヘストンが主演してリメイクされた。

ディオクレティアヌス帝時代のローマ帝国では、「最後の大迫害」と呼ばれるキリスト教の弾圧が続いていたが……。ローマ帝国で初めてキリスト教を公認し国教化したコンスタンティヌス1世の半生を描く。

キリストの受難劇をピラト役にJ・ギャバンを迎えて制作された宗教史劇。カトリック信者からの寄付で作られたため、監督のJ・デュヴィヴィエは聖書に忠実に演出を行ったという。

ロシア史上初めての皇帝で、暴君として悪名高いイワン4世を描いた作品。『戦艦ポチョムキン』で巨匠S・M・エイゼンシュテイン入魂の傑作。三部作として構成されたが、本作は特に有名な第1部となる。